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ルイヴィトンの偽物の見分け方8選!ICチップ確認など2026年最新版

ルイヴィトンの偽物を見分けるには、「モノグラムの配置」「縫製の品質」「金具の刻印」「ロゴのフォント」「ICチップ(RFID)の有無」の5つの柱を軸に、合計8項目をチェックするのが効果的です。

2024年に日本の税関が差し止めた偽造品は年間33,019件──バッグ類だけで7,293件と過去最多を更新しました(財務省「令和6年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」)。

しかも、2021年以降のルイヴィトン製品ではシリアルナンバーが廃止されICチップに移行しており、従来の見分け方だけでは通用しない時代に入っています。

当メディア(clebag.com)では、鑑定士への取材や公的データの調査を通じて、最新の真贋判定情報を体系的にまとめました。

8つのチェックポイント、ICチップの確認手順、購入チャネル別のリスク比較、万が一偽物をつかんでしまったときの対処フローまで、この1記事で網羅しています。

目次

ルイヴィトンの偽物がこれほど多い理由【データで見る偽造品市場】

2024年上半期だけで、税関は1日平均99件・4,008点の知的財産侵害物品を水際で差し止めました(財務省「令和6年上半期の差止状況」)。

ルイヴィトンを含むハイブランドのバッグがなぜここまで偽造されるのか、公的データで実態を確認しておきましょう。

年間3万件超──税関差止データが示す偽物の実態

財務省の発表によると、令和6年(2024年)の知的財産侵害物品の輸入差止件数は33,019件(前年比4.3%増)。統計開始以来の過去最多です。

品目別ではバッグ類が7,293件で2番目に多く、仕出国別では中国が全体の80.6%を占めています。

OECDとEUIPOの共同報告書によれば、世界の偽造品取引額は約4,640億ドル(2019年時点)で、国際貿易全体の約2.5%に相当する規模です。革製品は押収品の上位カテゴリに入っており、ルイヴィトンのようなハイブランドのバッグは偽造品製造者にとって「高利益商品」そのものです。

税関の差止件数は右肩上がりで増え続けています。「自分は大丈夫」と思わず、買う前の確認が本当に大事ですよ。

コピー品のランク分類(N級・S級・A級・B級)を知る

偽物と一口にいっても、精巧さには大きな差があります。中古市場や鑑定の現場では、ヴィトンのコピー品を以下の4ランクに分類するのが通例です。

ランク精巧度価格帯(目安)見分け難易度
N級(スーパーコピー)非常に高い3万〜10万円専門家でも慎重な判断が必要
S級高い1万〜3万円複数ポイントの確認で判別可
A級中程度5,000〜1万円注意すれば気づける
B級低い数百〜5,000円一目で判別できる

B級・A級はロゴの印字や素材の質感で比較的見分けやすい一方、N級のスーパーコピーは目視だけでは判断が難しいことも。だからこそ、複数のチェックポイントを組み合わせる必要があります

偽造品は年間3万件超が水際で差し止められるほど大量に出回っており、ランクによっては専門家でも即断できない精巧さに達しています。

ルイヴィトンの偽物を見分ける8つのチェックポイント

ルイヴィトンの正規品には、素材・縫製・金具・ロゴ・ICチップの各所に「本物だけが備える品質基準」が存在します。以下の8項目を順にチェックすれば、真贋判定の精度はぐっと上がります。

なお、革製品の素材を見極める基礎知識として本革と合皮の見分け方もあわせて押さえておくと、判定の助けになります。

clebag.com独自作成:真贋チェックリスト

①モノグラムの配置と左右対称性

②縫製・ステッチの均一さ

③金具の刻印・質感・重量

④ロゴ刻印のフォントとバランス

⑤ヌメ革の質感とコバの仕上げ

⑥ファスナーの刻印と滑らかさ

⑦製造番号(シリアルナンバー・日付コード)

⑧ICチップ(RFID)の有無(2021年以降の製品)

①モノグラムの配置と左右対称性を確認する

正規品のモノグラム・キャンバスは、「LV」のマークと花柄・星形モチーフが決まったパターンで等間隔に配置されています。バッグの正面中央を基準にすると、柄は左右対称になるよう裁断されたもの。

偽物にありがちなのは、柄の間隔が不均一だったり、縫い合わせ部分でモノグラムが途切れてずれていたりするパターンです。

バッグを正面から見て左右の柄が鏡像になっているかをチェックしてください。写真だけでは微妙なズレに気づきにくいため、実物を手に取れるなら斜め45度の角度からも観察してみると違いが目立ちやすくなります。

②縫製・ステッチの均一さをチェックする

正規品は、1cmあたりの針目数がほぼ一定。直線部分は定規で引いたように均一なステッチが走っています。糸はロウ引きされた丈夫な麻糸(リネン糸)で、黄色がかったマスタードイエローが基本色です。

偽物だと、針目の間隔がバラついていたり、角の部分で糸が重なったり飛んだりしがち。糸の色が鮮やかすぎる黄色やオレンジ色なら要注意です。

縫い始めと縫い終わりの処理にも差が出やすく、正規品は内側に糸端をきれいに隠していますが、偽物では糸がほつれていることがあります。

ステッチは拡大写真を撮って比較すると一目瞭然。スマホのズーム機能で十分確認できます。

③金具の刻印・質感・重量を比較する

正規品の金具(ファスナー引き手、カシメ、Dカンなど)には「LOUIS VUITTON」の刻印がシャープに彫り込まれています。指で触るとわずかに凹凸を感じ取れるほどの深さ。素材は真鍮を基調とした合金で、手に持つとずっしり重い──この重量感が大きな判別材料になります。

偽物は刻印が浅く、文字の輪郭がぼやけがち。ルイヴィトンのマークの「O」が楕円形になっているケースも珍しくありません。

素材が軽い合金やメッキ仕上げのため、正規品と持ち比べると明らかに軽く感じるでしょう。金具の表面にムラや気泡のような凹凸がないかもあわせて確認してください。

ルイヴィトンのヒートスタンプ(革に熱で型押ししたロゴ)には独自のセリフ体フォントが使われています。見るべきポイントは3つ。

  • 「O」が真円に近い形状であること
  • 「T」の上部が左右非対称でわずかに右が短いこと
  • 各文字の間隔が均等であること

偽物では「O」が縦長の楕円形になっている、文字の太さにばらつきがある、スタンプの押し込みが深すぎる(または浅すぎる)──こうした差異が出やすいでしょう。ルーペや拡大鏡があると細部の確認がはかどります。

⑤ヌメ革の質感とコバ(断面)の仕上げを確認する

正規品のヌメ革(植物タンニンなめしの無着色レザー)は、新品時は薄いベージュ。使い込むうちに飴色へ経年変化していきます。革の表面には天然革特有の微細な毛穴模様(シボ)が見え、手触りはしっとり。

ヌメ革のエイジングについて詳しく知りたい方は、革財布のエイジングガイドも参考にしてください。

偽物はヌメ革がビニールのようにツルツルしていたり、新品なのに不自然な茶色に着色されていたりすることがあります。

コバ(革の断面・切り口)も見逃せません。正規品は断面がきれいに磨かれて丸みを帯びていますが、偽物では断面がザラザラしていたり、塗料がはみ出していたりするケースが目立ちます。

⑥ファスナーの刻印と滑らかさをチェックする

ルイヴィトンの多くのモデルには、YKK社製ではなく自社仕様のファスナーが使われています。引き手の裏面に「LOUIS VUITTON」の刻印があり、開閉は非常に滑らか。

偽物のファスナーは開閉がぎこちなく、引っかかりを感じることが多い点が特徴です。ファスナーテープ(布の部分)の縫い付けが雑だったり、金属部分にバリ(製造時の削り残し)が残っているケースも。

ファスナーの滑らかさは「触ればわかる」直感的な判別ポイント。店頭で実物を触れるなら、まずここから確認してみてください。

⑦製造番号(シリアルナンバー・日付コード)を確認する

2021年頃までに製造されたルイヴィトン製品には、「日付コード(製造年・製造地を示すコード)」と呼ばれる製造番号が刻印されています。アルファベット2文字+数字4桁の組み合わせで、製造国と製造時期を読み取れる仕組みです。

構成意味
アルファベット2文字製造国(工場コード)FL=フランス、SD=フランス、DU=スペイン
数字4桁(例:1220)製造年・週を示す1桁目・3桁目=製造週、2桁目・4桁目=製造年(2020年第12週)

2021年以降に製造された製品にはこの日付コードが存在しません。「シリアルナンバー(製造番号)がない=偽物」とは限らないので、次のICチップ確認とセットで判断してください。

⑧ICチップ(RFID)の有無をスマホで確認する【2021年以降】

2021年以降のルイヴィトン製品にはRFID(ICチップ)が内蔵されています。スマートフォンの無料アプリ「NFC Tools(ICチップ読み取りアプリ)」を使えば、ICチップの存在を自分で確認できます。

STEP
NFC Toolsをインストール

App StoreまたはGoogle Playから「NFC Tools」をインストールします。

STEP
NFC機能をオンにしてアプリを起動

アプリを起動し、スマートフォンのNFC機能をオンにします。

STEP
スマホの背面をバッグ内側にかざす

スマートフォンの背面をバッグの内側に沿ってゆっくりかざします(ICチップの位置は製品ごとに異なります)。

ICチップが検出されると、「タグの種類」「有効なテクノロジー」「シリアルナンバー」の3項目程度が画面に表示されます。

ここで確認できるのはICチップの「存在」だけ。正規品のチップかどうかまでは判断できません。詳細データはルイヴィトンの専用端末でしか読み取れない仕組みです。

【図解:NFC Toolsアプリの操作画面キャプチャ3ステップ ── インストール画面→起動画面→かざした際の表示画面を順番に図示】

8つのポイントのうち、1つだけで真贋を断定するのは危険です。複数を掛け合わせて、総合的に判断してください。

【2026年最新】シリアルナンバー廃止後のICチップ時代の真贋判定

2021年3月頃を境に、ルイヴィトンではシリアルナンバー(日付コード)のない製品が流通し始めました。「シリアルを探して読み取る」──その従来の手法が使えない製品が急増しています。

製造年代ごとに有効な判定方法が異なるため、フローチャートで整理しました。

【図解:製造年代別・真贋判定フローチャート ── 〜2017年:シリアルナンバーのみ / 2018〜2021年:シリアル+RFID併存 / 2021年〜:RFIDのみ。各時期に有効な確認方法を矢印で接続】

※2026年6月時点の情報です。ルイヴィトンの仕様は予告なく変更される場合があります。

2021年のシリアルナンバー廃止──何が変わったのか

複数の鑑定業者が一致して報告しているのが、2021年3月頃からシリアルナンバー(日付コード)のない製品が流通し始めた事実です。ルイヴィトンはこの変更について公式発表を行っていません。本記事の情報は鑑定業者の一致した現場報告に基づいています。

2018年〜2021年は移行期にあたり、シリアルナンバーとICチップの両方を備えた製品も存在します。

つまり「シリアルナンバーがある=確実に本物」とも「シリアルナンバーがない=偽物」とも言い切れません。2026年の今、製造年代を意識して判定方法を使い分けることが不可欠です。

ICチップ(RFID)の仕組みとNFC Toolsアプリでの確認手順

RFIDとは、ICチップに製品情報を埋め込み電波で無線通信する技術です。ルイヴィトンだけでなく、シャネル(2021年春夏〜)、プラダ(2021年〜)、ボッテガ・ヴェネタ(2021年〜)など主要ハイブランドが続々と導入しており、業界全体のスタンダードになりつつあります。

NFC Toolsアプリで検出した場合、「タグの種類」「シリアルナンバー」などが表示されます。

確認できるのは「ICチップが入っている」という事実だけ。正規品のチップかどうかの最終判定はルイヴィトン店舗の専用端末でしかできないため、「NFC Toolsで反応があったから本物」と断定するのは禁物です。

ICチップ入りコピー品は存在する?最新の偽造事情

鑑定業者の見解では、ICチップの偽造には専用設備と高額なコストが必要で、現時点ではコピー品への内蔵は大きな壁になっています。ICチップ導入がコピー品対策として機能しているのは間違いありません。

ただし、「今後もコピー品にICチップが搭載されることはない」と断言するのは早計です。偽造技術は進化し続けるもの。ICチップの有無だけに頼らず、前章の目視チェック8項目とあわせて総合判断するのが堅実な姿勢でしょう。

ICチップの有無は重要な判断材料ですが、「万能の切り札」ではありません。複数の確認手段を重ねることが大切です。

2021年以降はICチップ確認が真贋判定の新たな柱。ただし万能ではないため、製造年代に応じた判定方法の使い分けがカギになります。

スーパーコピーの特徴とブランド側の最新偽造品対策

N級品と呼ばれるスーパーコピー(精巧な偽物)は、モノグラムの配置や縫製の品質が正規品にかなり近い水準まで再現されています。写真だけで見分けるのが難しいケースも珍しくありません。

一方で、ブランド側も最新テクノロジーで対抗を続けています。

スーパーコピー(N級品)はどこが精巧なのか

N級品は、モノグラムの柄配置、ステッチの均一さ、金具の刻印といった主要チェックポイントをかなりの精度で模倣しています。近年はヌメ革の質感やコバの処理まで再現度が上がった製品も報告されているほどです。

偽物の素材には合皮(PUレザー)が使われることも多く、合皮の劣化と見分け方を知っておくと素材面での判別力が高まります。

当メディアが鑑定士への取材で確認した限りでは、N級品でも差が出やすいのは「革のにおい」「金具の重量」「ファスナーの滑らかさ」の3点。写真では判別できない五感の領域です。

だからこそ、可能な限り実物を手に取って確認する──これがスーパーコピーを見抜くための基本姿勢です。

LVMH「AURA」ブロックチェーンとAI鑑定「Entrupy」

LVMHグループはMicrosoft・ConsenSysと共同で、ブロックチェーン技術を活用した真贋トラッキングプラットフォーム「AURA(オーラ)」を開発しています。製品ごとの製造・流通履歴をブロックチェーンに記録し、改ざん困難な形で真正性を担保する仕組みです。

AI真贋鑑定サービス「Entrupy(エントラピー)」は、製品表面を高解像度で撮影し、500のデータポイントをマッピングして判定。同社の公表値で精度99.1%、ルイヴィトンを含む20ブランドに対応し、鑑定証明書には金銭的保証が付帯します。

精度99.1%という数値は自社公表値であり、独立した第三者機関による検証結果ではない点は押さえておいてください。

スーパーコピーの精巧さが増す一方、ブロックチェーンやAI鑑定など「素人の目視に頼らない判定手段」が着実に広がっています。

ルイヴィトンの偽物を買わないための購入チャネル別リスク比較

2021年、オンラインプラットフォームへの偽物出品削除依頼は58万件超──10年前の約8倍です(国民生活センター掲載資料)。

「どこで買うか」は、見分け方を覚えるのと同じくらい結果を左右します。clebag.com編集部が独自に整理した比較マトリクスで、チャネルごとのリスク差を確認してください。

【比較表】正規店・百貨店・中古店・フリマアプリ・海外通販のリスク評価

購入チャネル偽物リスク保証・返品価格帯(目安)
正規店(直営ブティック・公式EC)★☆☆☆☆(ほぼゼロ)正規保証あり定価
百貨店(正規取扱店)★☆☆☆☆(ほぼゼロ)正規保証あり定価
AACD加盟中古店★★☆☆☆(低い)店舗独自保証が多い定価の40〜80%
フリマアプリ(メルカリ等)★★★★☆(高い)プラットフォーム補償(条件付き)定価の20〜60%
海外通販サイト★★★★★(非常に高い)返品困難な場合あり定価の30〜50%

消費者庁も消費者安全法に基づき、大手ショッピングモールサイトの偽ブランド品販売に注意喚起を実施。13事業者に業務停止命令が出た実績もあります。

「定価より大幅に安い」場合ほど偽物リスクが跳ね上がります。安さには必ず理由がある──この意識が最大の防御策です。

フリマアプリで購入する際に確認すべき5つのポイント

フリマアプリは手軽に購入できる反面、偽物の流通リスクが最も高いチャネルの一つ。購入ボタンを押す前に、以下の5点を確認してください。

  • 出品者の評価・取引実績 ── 過去の取引件数と評価コメントをチェック
  • 商品写真の質と枚数 ── モノグラム全体・縫製のアップ・金具の刻印・シリアルナンバー(またはICチップ反応)の写真はあるか
  • 購入時のレシート・付属品の有無 ── 正規店の購入レシートや保存袋の写真が掲載されているか
  • 価格の妥当性 ── 定価の20%以下など極端な安値は偽物の可能性を強く疑う
  • あんしん鑑定の利用 ── メルカリでは追加費用なしで真贋を鑑定する「あんしん鑑定」が利用できる場合がある(メルカリ公式ヘルプ

AACD加盟店・鑑定サービスの活用方法

AACD(日本流通自主管理協会)は偽造品の流通防止を目的とした業界団体で、加盟店は自主的な真贋鑑定基準を設けています。非加盟の個人間取引と比べれば、偽物をつかまされるリスクは格段に低いでしょう。

プロの鑑定サービスは1点あたり1,000〜3,000円程度。オンライン鑑定(写真送付型)なら1〜3営業日で結果が届きます。

なお、購入したブランド品の修理が必要になった場合は、革製品の修理店の選び方ガイドも参考にしてください。

AI鑑定・プロ鑑定ともに精度は高いものの、100%の正確性を保証するサービスは存在しません。不安なら、購入前に鑑定サービスの利用を出品者に打診してみるのも一つの手です。

「定価に近い正規ルートほど安全」が原則。フリマアプリや海外通販を使うなら、上の5項目の確認を省略しないでください。

偽物を買ってしまった場合の対処フロー

偽物と判明した場合、フリマアプリなら事務局を通じた取引キャンセルが可能です。それでも解決しなければ消費者ホットライン188が次の窓口になります。以下の3ステップで、慌てず対応してください。

【図解:対処フローチャート ── ①真贋確定(鑑定サービス利用)→②返品交渉・プラットフォーム報告→③消費者ホットライン188・警察への届出。各ステップの分岐条件を矢印で示す】

ステップ1:鑑定サービスで真贋を確定させる

「偽物である」という事実を客観的に確定させるのが第一歩。AACD加盟店やオンライン鑑定サービスで鑑定書を取得してください。

この鑑定書が、返品交渉・プラットフォーム報告・警察届出のすべてで証拠になります。料金は1点1,000〜3,000円、所要日数は1〜5営業日が目安です。

なお、コードバンなど高級素材の特徴を知っておくと、素材面での判断力も上がります。

ステップ2:販売者への返品交渉・プラットフォームへの報告

鑑定書で偽物と確定したら、販売者に返品・返金を求めましょう。メルカリの場合、取引完了前なら事務局を通じて取引キャンセルが可能。取引完了後でも、偽造品として事務局に報告すれば商品削除・退会処分などの対応が行われます(メルカリ公式ヘルプ)。

📝 証拠保全のポイント

出品画面のスクリーンショット、取引メッセージのやりとり、鑑定書の写しは必ず保管しておくこと。証拠が揃っているかどうかで、その後の対応スピードが大きく変わります。

ステップ3:消費者ホットライン188・警察への届出

販売者との交渉がまとまらなければ、消費者ホットライン「188」に電話相談を。最寄りの消費生活センターにつながり、具体的な対処方法のアドバイスを受けられます(国民生活センター)。

悪質なケースや高額被害の場合は、警察への被害届も検討してください。届出時に必要なのは、商品現物・鑑定書・購入時のやりとり記録・振込明細の4点。事前に手元に揃えておくと手続きがスムーズに進みます。

対処の順番は「真贋確定 → 返品交渉 → 公的機関への相談」。そして証拠は、必ず保全してください。

ルイヴィトンの偽物に関する法的リスク【条文ベースで解説】

偽物を正規品と偽って販売した場合、商標法(e-Gov法令検索)78条で最大10年の拘禁刑が科されます。「知らなかった」は通用しないケースもあるため、主な罰則を条文ベースで整理しました。

※2026年6月時点の法令に基づく情報です。

商標法・関税法・詐欺罪──罰則一覧

行為罰則
商標権侵害(商標法78条)10年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金(併科あり)
販売目的所持(商標法78条の2)5年以下の拘禁刑もしくは500万円以下の罰金
法人の場合(商標法82条1項1号)3億円以下の罰金
偽物を正規品と偽って販売(刑法(e-Gov法令検索)246条)詐欺罪:10年以下の拘禁刑
海外からの輸入(個人使用目的含む)令和4年関税法(e-Gov法令検索)改正で没収対象(刑事罰ではなく没収処分)

出典:商標法(e-Gov法令検索)刑法(e-Gov法令検索)の条文、特許庁「海外からの模倣品流入への規制強化について」

個人使用目的の所持は違法?2022年法改正のポイント

結論からいうと、偽物と知りつつ個人使用目的で所持すること自体に、現行法上の刑事罰はありません。

ただし、2022年10月施行の関税法(e-Gov法令検索)改正で状況は変わりました。海外の事業者が模倣品を郵送等により日本国内に持ち込む行為が権利侵害行為と明確化され、個人使用目的であっても海外から送付された偽物は税関で没収されます特許庁)。

「個人輸入だから大丈夫」──この認識はもう通用しません。海外通販サイトで安いブランド品を見つけても、安易に手を出さないのが賢明です。

📝 免責注記

本記事の法律に関する記載は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。具体的な法的判断については弁護士にご相談ください。

偽物の販売は最大10年の拘禁刑が科される犯罪行為。個人使用目的の海外輸入品も2022年から没収対象です。

ルイヴィトンの偽物に関するよくある質問(FAQ)

Q1. シリアルナンバーがないルイヴィトンは偽物ですか?

A: 偽物とは限りません。2021年以降の製品はシリアルナンバー(日付コード)が廃止され、代わりにICチップ(RFID)が内蔵されています。シリアルの有無だけでは真贋判断できないため、ICチップ確認+他のチェックポイントとあわせて総合的に見てください。

Q2. フリマアプリで買った製品の真贋を確認する方法は?

A: まず本記事の8つのチェックポイントを自分で確認し、2021年以降の製品ならNFC ToolsアプリでICチップの有無を確かめてください。迷ったらAACD加盟店やオンライン鑑定サービスにプロの鑑定を依頼するのが確実。メルカリなら「あんしん鑑定」も選択肢に入ります。

Q3. 偽物を持っているだけで違法になりますか?

A: 個人使用目的の所持自体に刑事罰はありません。ただし販売目的の所持は商標法(e-Gov法令検索)違反で5年以下の拘禁刑もしくは500万円以下の罰金。海外からの個人輸入品は税関で没収される可能性があります(特許庁)。

Q4. 鑑定サービスの料金相場はどのくらいですか?

A: オンライン鑑定で1点あたり1,000〜3,000円程度。写真送付型は1〜3営業日、店頭持ち込みなら即日〜翌日に結果が出ます。AI鑑定サービスなら数分で結果が出るものも。

Q5. ダミエやエピなどモノグラム以外のラインの見分け方は?

A: ダミエ(市松模様のライン)は柄の規則性と色のコントラスト、エピ(型押しレザーのライン)は型押しの深さと均一性が主な確認ポイント。縫製・金具・ロゴ・ICチップの基本チェックは全ラインに共通して有効です。

ライン別の詳細な見分け方は別記事で解説予定ですので、あわせてご覧ください。革製品の経年変化や素材判別の基礎知識としては革財布の寿命と買い替えの見極め方も役立ちます。

まとめ:目視チェック+ICチップ確認+信頼できる購入先が三本柱

clebag.com独自作成:真贋チェックリスト(最終版)

①モノグラムの配置と左右対称性

②縫製・ステッチの均一さ

③金具の刻印・質感・重量

④ロゴ刻印のフォントとバランス

⑤ヌメ革の質感とコバの仕上げ

⑥ファスナーの刻印と滑らかさ

⑦製造番号(シリアルナンバー・日付コード)※2021年以前

⑧ICチップ(RFID)の有無 ※2021年以降

2021年以降のルイヴィトン製品はICチップに移行しており、従来のシリアルナンバー確認だけでは不十分です。

目視による8項目のチェックとICチップの確認を組み合わせ、そのうえで正規店やAACD加盟店など信頼できる購入先を選ぶ──この三本柱が、偽物を避ける最も確実な方法です。

購入後のケアについてはヌメ革の正しい手入れ方法も参考にして、正規品を長く美しく使い続けてください。

それでも判断に迷ったら、無理に自分で結論を出す必要はありません。プロの鑑定サービスを頼ってください。本記事のチェックポイントはあくまで目安であり、特にスーパーコピーに対しては素人の目視だけで100%の判定は困難です。

革製品を長持ちさせるためのメンテナンスに興味がある方は、革製品を長持ちさせるクリームの選び方もあわせてチェックしてみてください。

「見分ける力」と「信頼できる購入ルート」の両方を手に入れて、安心してルイヴィトンを楽しんでくださいね。

参考文献・出典一覧

※1. 財務省令和6年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」(2025年3月)

※2. 財務省令和6年上半期の税関における知的財産侵害物品の差止状況」(2024年9月)

※3. 特許庁海外からの模倣品流入への規制強化について」(2022年10月施行)

※4. 質屋かんてい局 亀有店「ルイヴィトンのシリアルナンバーについて」(2023年12月)/買取大吉「ルイヴィトンのICチップ(RFID)について」(2024年)
URL:https://kanteikyoku-risecorporation.com/b_ns_vuitton_20220825/
URL:https://www.kaitori-daikichi.jp/column/louis-vuitton/post-33091/

※5. 買取大吉「ルイヴィトンのICチップ(RFID)について」(2024年)/ビープライス「ルイヴィトンのRFID」(2026年2月)
URL:https://www.kaitori-daikichi.jp/column/louis-vuitton/post-33091/
URL:https://beprice.jp/blog/louis-vuitton_rfid/

※6. 大蔵屋「ハイブランドのRFID導入状況」(2023年9月)
URL:https://okuraya.jp/column/rfid-ic-chip/

※7. 質屋かんてい局 新潟万代店「ルイヴィトンのRFIDについて」(2023年12月)
URL:https://kanteikyoku.jp/store/bandai/news/401916/

※8. WWD JAPAN「LVMHがスタートアップ支援第3弾にEntrupyを選出」(2019年9月)
URL:https://www.wwdjapan.com/articles/931428

※9. 一般社団法人ユニオン・デ・ファブリカン(UDF)/国民生活センター掲載資料(2023年2月)
URL:https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202302_04.pdf

※10. 消費者庁偽ブランド品販売に関する注意喚起」(2020年4月)

※11. メルカリ公式ヘルプ「禁止されている出品物(偽ブランド品)」

※12. 国民生活センターニセモノに関する消費者トラブルに注意」(2014年10月時点のデータ)

※13. 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所「偽ブランド品の販売に関する法的罰則」(2026年1月更新)
URL:https://atombengo.com/column/21991

※14. OECD/EUIPO「Trends in Trade in Counterfeit and Pirated Goods」(2019年3月時点のデータ)
URL:https://www.oecd.org/tokyo/newsroom/trade-in-fake-goods-is-now-33-of-world-trade-and-rising-says-oecd-japanese-version.htm

※15. 特許庁取引デジタルプラットフォームにおける模倣品対策 調査研究」(2024年度)

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