久しぶりに革靴を取り出したらカビが生えていた、という経験はありませんか?カビを見つけると焦ってしまいますが、適切な手順を踏めば自宅でほとんどのカビを除去できます。この記事では、革靴のカビ取りに必要な道具から5ステップの完全手順、素材別の注意点、NG行動、さらに再発防止策まで網羅的に解説します。大切な革靴を守るために、ぜひ最後までお読みください。
革靴のカビは5ステップで自宅で落とせる【結論】

結論からお伝えすると、革靴のカビは市販のアイテムを使えば自宅で除去可能です。
特別な技術も不要で、正しい手順さえ守れば初めての方でも安全に作業できます。
必要な時間は乾燥を含めて約2〜3時間が目安です。
ただし、素材によって使えるアイテムが異なるため、自分の革靴の素材を事前に確認しておくことが大切です。
カビ取りに必要な道具一覧
作業を始める前に以下の道具を揃えておきましょう。
- 馬毛ブラシ:カビの乾拭き除去に使用。柔らかい毛質のものを選ぶ
- エタノール(消毒用アルコール70〜80%):カビ菌の除菌に使用。無水エタノールの場合は水で薄める
- コットンまたは柔らかい布:アルコールを塗布するための素材
- 革用クリーム(レザーコンディショナー):アルコール除菌後の革の乾燥を防ぐ栄養補給に使用
- 防カビスプレー:再発防止の仕上げに使用
- マスク・使い捨て手袋:カビの胞子を吸い込まないための安全対策
- ビニール袋:使用後のブラシやコットンを密封廃棄するため
これらはホームセンターや靴専門店でほぼ揃えられます。
総コストは初回で2,000〜5,000円程度が目安です。
基本の5ステップ早見表
全体の流れを把握してから作業に取り掛かると、スムーズに進められます。
- 屋外でカビを乾拭きする:ブラシでカビを払い落とす(室内でやると胞子が飛散)
- アルコールで除菌する:エタノールをコットンに含ませてカビ部分を拭く
- 日陰で乾燥させる:風通しの良い日陰で1〜2時間乾燥させる
- 革用クリームで栄養補給する:乾燥した革に保湿クリームを塗布する
- 防カビスプレーで仕上げる:再発防止のためにスプレーを全体に吹きかける
革靴のカビ取り方を実践|5ステップ完全手順

ここからは各ステップの詳細な手順と、失敗しないための注意点を丁寧に解説します。
すべての工程を正確に行うことで、カビを根こそぎ除去しつつ革のダメージを最小限に抑えられます。
ステップ1:屋外でカビを乾拭きする
必ず屋外で作業してください。これが最も重要なポイントです。
カビの胞子は非常に小さく(約2〜10マイクロメートル)、室内でブラシをかけると空気中に胞子が舞い散り、家中に広がってしまいます。
作業前にマスクと使い捨て手袋を着用し、呼吸器や皮膚をカビ胞子から守りましょう。
- 靴を袋に入れたまま屋外へ持ち出す
- 馬毛ブラシを使ってカビが生えている部分を軽くはらう
- ブラシは靴の縫い目やシワに沿って動かすと効果的
- 使用したブラシはビニール袋に密封して廃棄する
この段階では完全に取り切ろうとせず、表面に付着しているカビを大まかに除去するイメージで行います。
ステップ2:アルコール(エタノール)で除菌する
乾拭きで大まかなカビを取り除いた後、エタノールでカビ菌そのものを殺菌します。
使用するアルコールは消毒用エタノール(濃度70〜80%)が最適です。
濃度が高すぎる無水エタノール(99%以上)は、革を乾燥・硬化させるリスクがあるため、精製水で薄めて使用してください。
- コットンや柔らかい布にエタノールを適量含ませる(びしょびしょにしない)
- カビが生えていた部分を中心に、靴全体を優しく拭く
- 縫い目やシワの奥まで丁寧に拭き取る
- 使用したコットンはすぐに袋に密封して廃棄する
拭き取り後に革の色が変化する場合があるため、目立たない箇所で事前にテストすることを推奨します。
なお、市販の革靴専用カビ取りクリーナーを使用する場合も、この工程の代わりに使えます。
ステップ3:風通しの良い日陰で乾燥させる
エタノールで拭いた後は、必ず日陰で乾燥させます。
直射日光に当てると革が急激に乾燥してひび割れや変色の原因になるため絶対に避けてください。
- 乾燥場所:屋外の日陰、または室内の窓際(直射日光が当たらない場所)
- 乾燥時間:最低1時間、理想は2時間以上
- 風通し:扇風機を弱風で当てると乾燥が早まる
- 靴の中:新聞紙を丸めて入れると湿気を吸収し乾燥を促進できる
革が完全に乾いていない状態でクリームを塗ると、クリームが浸透しにくくなるため、乾燥を焦らないことが大切です。
ステップ4:革用クリームで栄養補給する
アルコールによる除菌は革の油分を奪います。
このままにしておくと革が乾燥してひびが入ったり、劣化が早まるため、革用クリームで失われた油分・水分を補給する工程は必須です。
- 靴が完全に乾いたことを確認する
- 指またはクリームクロスに少量(5円玉大)のクリームを取る
- 円を描くように革全体に薄く塗り広げる
- 5分ほど放置してクリームを浸透させる
- 柔らかい布で余分なクリームを拭き取り、全体をバフ掛けして光沢を出す
クリームは保湿・栄養補給を重視した乳化性クリーム(例:コロンブス ブートブラック シルバーライン)が革の状態を保つのに最適です。
ステップ5:防カビスプレーで仕上げる
最後の仕上げとして、防カビスプレーを靴全体に吹きかけて再発を防止します。
防カビスプレーは革用のものを使用し、木材・布用や浴室用は革を傷める成分が含まれている場合があるため使用しないでください。
- クリームが完全に浸透・乾燥したことを確認する
- 靴から20〜30cm離してスプレーを均一に吹きかける
- 10〜15分乾燥させる
- 必要に応じて2回目を重ねて吹きかける
防カビスプレーの効果は一般的に1〜3ヶ月程度で、定期的な再塗布が再発防止に有効です。
素材別のカビの取り方|スエード・エナメルの注意点

革靴はすべて同じ方法で対処できるわけではありません。
スエードやエナメルといった特殊素材は、通常の革(スムースレザー)とは異なる方法でケアする必要があります。
素材を誤った方法で扱うと取り返しのつかないダメージを与えるため、事前に必ず確認してください。
スエード革のカビ取り手順
スエードは動物の皮の内側を起毛加工した素材で、繊維の間にカビが入り込みやすいという特徴があります。
通常の革用クリームはスエードに使用できません。専用アイテムを必ず使用してください。
- スエード用ブラシ(スティフブラシまたはラバーブラシ)で表面のカビを屋外で払い落とす
- 消毒用エタノールをコットンに含ませてカビ部分を軽く叩くように拭く(こすると毛が傷む)
- 日陰で十分に乾燥させる
- 乾燥後、スエード専用ブラシで毛並みを整える
- スエード専用防水スプレーを全体に吹きかけて仕上げる
スエードは水分に弱いため、エタノールの量を最小限にし、乾燥を十分に行うことが特に重要です。
カビがひどい場合や毛並みが完全に損傷している場合はプロのクリーニングを検討してください。
エナメル革のカビ取り手順
エナメル革は表面にウレタンやラッカーコーティングが施された素材で、光沢を傷つけないよう細心の注意が必要です。
ブラシでこすると表面に細かい傷がつき、光沢が失われるため、ブラッシングは行いません。
- 柔らかいコットンにエタノールをごく少量含ませる
- カビ部分を軽く押し当てるように拭き取る(絶対にこすらない)
- 日陰で十分乾燥させる
- エナメル専用クリーナー・クリームを薄く塗り、光沢を回復させる
エナメルのコーティングは一度剥がれると修復が難しいため、力を入れずに丁寧に扱うことが最重要です。
エナメル専用の防カビスプレーも市販されているので、仕上げに使用するとより安心です。
革靴のカビ取りでやってはいけないNG行動5選

カビを取ろうとして誤った方法を使うと、カビが悪化したり革靴そのものを傷めてしまいます。
以下の5つのNG行動を事前に把握し、失敗を防ぎましょう。
水洗いはカビ増殖と革の変形の原因になる
革靴の水洗いは絶対に避けてください。
カビは湿度60%以上で活動が活発化し始め、70%を超えると急速に繁殖します(80%を超えると一気に繁殖)。水で洗うと革全体に水分が浸透し、カビの増殖に最適な環境を作り出してしまいます。
また、革は水分を含むと繊維が膨張・変形し、乾燥後に型崩れや硬化、ひび割れが生じます。
一度変形した革靴を元に戻すことは非常に困難で、場合によっては履けなくなることもあります。
カビ除去には水ではなくアルコールを使用するのが正解です。
重曹は革靴には非推奨|表面を傷つけるリスク
重曹はキッチンや浴室のカビ取りに効果的ですが、革靴には使用しないでください。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性(pH約8.3)の粒子で、革の表面に研磨作用を持ちます。
革に直接擦り込むと表面のコーティングや染色が剥がれ、見た目が大きく損なわれます。
また、重曹が革の繊維に残留すると、乾燥後に白い粉状の跡(吹き出し)として残ることもあります。
革靴のカビ除去には必ず革専用の製品またはエタノールを使用してください。
天日干し・漂白剤・室内でのブラッシングもNG
その他にも避けるべき行動を3つまとめます。
- 天日干し:紫外線と高温で革が急激に乾燥し、ひび割れや色あせが発生する。乾燥は必ず日陰で行う
- 漂白剤(塩素系・酸素系):革の染料を分解して色落ちや変色を引き起こし、繊維構造を破壊する。革靴への使用は厳禁
- 室内でのブラッシング:カビの胞子が室内に飛散し、家具・衣類・壁に二次汚染を起こす。必ず屋外で行う
これらのNG行動は「一般的なカビ取り」の知識からつい行いがちなものばかりです。
革靴のカビ取りは革専用の方法を必ず守りましょう。
革靴にカビが生える原因とは

カビを取り除いても原因を理解していないと、すぐに再発します。
なぜ革靴にカビが生えたのか、根本的な原因を把握しておきましょう。
カビ発生の3条件(湿度・温度・栄養源)
カビが繁殖するには以下の3つの条件が揃う必要があります。
| 条件 | カビが好む環境 | 革靴での具体例 |
|---|---|---|
| 湿度 | 60%以上 | 梅雨時期の下駄箱内・汗で濡れた靴の保管 |
| 温度 | 20〜30℃ | 夏場や暖房が効いた部屋の下駄箱 |
| 栄養源 | 有機物 | 皮脂・靴クリーム・ホコリ・汗 |
革靴は動物由来の皮をなめして作られているため、カビにとって格好の栄養源となります。
さらに下駄箱は湿度が高くなりやすい密閉空間です。
これら3つの条件が自然と揃ってしまうため、革靴はカビが生えやすいのです。
白カビと黒カビの見分け方と危険度
革靴に発生するカビは主に白カビと黒カビの2種類です。
- 白カビ:表面に白または灰色の粉状・綿状に現れる。発生初期に多く、革の表面にとどまっていることが多い。比較的除去しやすい
- 黒カビ:黒や暗緑色の点状・斑状に現れる。革の繊維の奥深くまで根を張っていることが多く、除去が困難。自宅での完全除去が難しいケースもある
白カビは自宅での対処が十分可能ですが、黒カビが広範囲に及んでいる場合はプロのクリーニングを検討することをお勧めします。
また、黒カビの一部はアレルギーや呼吸器系疾患の原因となる種類も含まれるため、作業時のマスク着用は必須です。
カビを放置するとどうなる?
「少し生えただけだから大丈夫」と放置するのは危険です。
- 革の劣化が急速に進む:カビは革の繊維を栄養として食い荒らし、硬化・ひび割れ・崩壊を引き起こす
- カビが靴全体に広がる:菌糸が革の内部へ侵食し、表面だけでなく内側まで汚染される
- 周囲の靴や下駄箱内に二次汚染:胞子が飛散して隣の靴や下駄箱の壁にも広がる
- 臭いが染みつく:カビが出す代謝物により、強烈なカビ臭が革繊維に定着してしまう
カビを発見したら、できるだけ早期に対処することが大切です。
放置期間が長ければ長いほど除去が困難になり、最悪の場合は廃棄せざるを得なくなります。
カビ臭いが取れないときの対処法

カビを除去した後も「臭いだけが残る」というケースは非常によくあります。
カビ臭は革の繊維やインソール(中敷き)に染み込んでいることが多く、表面を拭くだけでは取り切れません。
内側の消臭には重曹が有効
NG行動のセクションで革の表面への重曹使用は禁止とお伝えしましたが、靴の内側の消臭目的での使用は有効です。
- 重曹を小袋(コーヒーフィルターや薄い布など)に入れ、口を縛る
- その重曹袋を靴の内側に入れて一晩(8〜12時間)置く
- 翌日取り出し、靴内部を乾燥させる
重曹は臭いの原因となる酸性成分を中和する性質を持ち、消臭に高い効果を発揮します。
市販の靴用消臭シートや活性炭シートを使う方法も同様に有効で、手軽に試せます。
インソールが取り外せる場合は、インソール単体を洗って乾燥させることで臭いが大幅に改善します。
それでも取れない場合はオゾン消臭を検討
重曹や市販消臭グッズを試しても臭いが取れない場合は、オゾン消臭が有効な選択肢です。
オゾンは強い酸化力を持ち、臭いの元となる有機物を分子レベルで分解します。
対処法としては以下の2つがあります。
- 家庭用オゾン発生器を使う:市販品は5,000〜20,000円程度で購入可能。密閉袋に靴とオゾン発生器を入れて使用する
- 靴専門のクリーニング業者に依頼する:業者レベルのオゾン消臭機器を使用するため、頑固な臭いも除去できる
ただし、オゾンは革を酸化・劣化させるリスクもあるため、過度な使用は避け、使用時間や量を守ってください。
自分で落ちない場合はプロに依頼しよう

自宅でのケアには限界があります。
カビが深刻な状態に達している場合や、高価なブランド品の場合は、無理に自分で対処せずプロのクリーニングに任せることが賢明です。
業者に依頼すべき判断基準
以下の条件に一つでも当てはまる場合は、プロへの依頼を強くお勧めします。
- 黒カビが靴全体の30%以上の面積に広がっている
- カビが革の内部まで浸透して革が変色・硬化している
- 自宅でのカビ取り後も繰り返しカビが再発する
- 数万円〜十数万円以上のブランド品の革靴である
- スエード・エナメルなど特殊素材の状態が悪化している
- 強烈なカビ臭が自宅での対処で取れない
プロのクリーニング業者は専用の機器や薬剤を使用するため、自宅では難しいレベルのカビも対処できます。
クリーニング料金の相場
プロへの依頼を検討する際の料金目安です。
| サービス内容 | 料金相場(2026年現在) |
|---|---|
| 基本クリーニング(カビ取り含む) | 2,000〜5,000円/足 |
| カビ取り・消臭・補色セット | 5,000〜15,000円/足 |
| スエード・エナメル等特殊素材 | 8,000〜20,000円/足 |
| ブランド品・修復を含む作業 | 15,000〜50,000円以上/足 |
料金は業者や靴の状態によって大きく異なります。
複数の業者に見積もりを依頼し、実績や口コミを確認してから依頼先を決めることをお勧めします。
おすすめカビ取りクリーナー3選

市販の革靴専用カビ取りクリーナーの中から、特に評価の高い3製品を厳選してご紹介します。
いずれも革へのダメージを最小限に抑えながら効果的にカビを除去できる信頼性の高い製品です。
M.モゥブレィ モールドクリーナー
M.モゥブレィ モールドクリーナーは、革靴ケアブランドとして定評のあるM.モゥブレィが製造する革専用のカビ取りクリーナーです。
- 特徴:天然植物由来の除菌・抗菌成分を配合。革を傷めにくいマイルドな処方
- 対応素材:スムースレザー・スエード・ヌバック・合成皮革など幅広く対応
- 使い方:スプレーして布で拭き取るだけの簡単操作
- 価格目安:約1,500〜2,000円(200ml)
初めてカビ取りを行う方や、素材を傷めることへの不安が強い方に特に適しています。
コロンブス レザーキュア カビ用ミスト
コロンブス レザーキュア カビ用ミストは、100年以上の歴史を持つ老舗靴ケアブランド・コロンブスの製品です。
- 特徴:除菌成分と防カビ成分を同時に配合。除去と予防を一度に行える
- 対応素材:各種革製品全般に対応
- 使い方:ミスト状に吹きかけ、柔らかい布で拭き取る
- 価格目安:約1,200〜1,800円(150ml)
カビ取りと防カビを1本でできるコストパフォーマンスの高さが人気の理由です。
サフィール レノマットリムーバー
サフィール レノマットリムーバーは、フランス生まれの高級革靴ケアブランド・サフィールが誇る強力クリーナーです。
- 特徴:古いクリームや汚れも同時に除去する強力な洗浄力。頑固なカビにも効果的
- 対応素材:スムースレザー向け(スエード・エナメルには不適)
- 使い方:コットンに少量含ませて拭き取る。使用後は必ず革用クリームで保湿する
- 価格目安:約1,800〜2,500円(100ml)
洗浄力が強い分、使用後のクリームケアを忘れないことが重要です。
高級革靴の本格ケアを目指す方に特にお勧めです。
二度とカビを生やさない予防法

カビを除去した後に最も大切なのは「再発させないこと」です。
日常的なケア習慣を少し変えるだけで、カビの発生リスクを大幅に下げられます。
下駄箱の湿度管理が最重要
カビの発生を防ぐ上で最も効果的な対策は下駄箱内の湿度を60%以下に保つことです。
- 除湿剤を設置する:下駄箱専用の除湿剤(シリカゲルや炭タイプ)を靴の近くに置く。1〜2ヶ月ごとに交換する
- 定期的に換気する:週1〜2回は下駄箱の扉を開けて換気する。湿気がこもりにくくなる
- 下駄箱用防カビシートを敷く:棚板に抗菌・防カビ加工のシートを敷くことで空間全体のカビリスクを低減
下駄箱の内部に湿度計を置いておくと、湿度の状態を見える化でき、対策のタイミングを把握しやすくなります。
履いた後は必ず乾燥させてから収納
革靴を1日履いた後は、靴の内部に約200mlもの汗が浸透しているとも言われています。
この水分を持ち込んだまま下駄箱に収納することがカビの最大の原因です。
- 帰宅後すぐに下駄箱へ入れず、玄関先で最低30分〜1時間は乾燥させる
- シューキーパー(木製が理想)を入れると型崩れ防止と湿気吸収の両方に効果的
- 同じ靴を連日履かず、2〜3日以上のローテーションで十分な乾燥時間を確保する
木製のシューキーパーは湿気を吸収してくれるため、プラスチック製より防カビ効果が高いです。
シーズンオフの長期保管術
長期間使用しない靴は適切に保管しないと、カビが非常に生えやすくなります。
- 保管前にしっかりクリーニングし、汚れや皮脂を取り除く(栄養源をなくす)
- 革用クリームで保湿し、防カビスプレーを全体に施す
- 新聞紙やシューキーパーを入れて型を保つ
- 不織布の袋(通気性があるもの)に入れて保管する(ビニール袋はNG:湿気が閉じ込められる)
- シリカゲルの除湿剤を一緒に同封する
- 保管場所は湿気の少ない場所を選ぶ(押し入れの下段・床近くは湿気が多いため避ける)
シーズン中も1〜2ヶ月に1回は取り出して状態を確認し、定期的なケアを行うことをお勧めします。
革靴のカビに関するよくある質問
革靴のカビについてよく寄せられる疑問にお答えします。
アルコールとエタノールの違いは?
Q. カビ取りに使う『アルコール』と『エタノール』は同じものですか?
A: 実質的に同じものを指します。エタノール(エチルアルコール)はアルコールの一種で、革靴のカビ取りに使用するのは消毒用エタノール(濃度70〜80%)です。薬局で「消毒用エタノール」として販売されているものが最適です。「無水エタノール(99%以上)」は濃度が高すぎるため、精製水と4:1の割合(無水エタノール80mL:精製水20mL)で薄めてから使用してください。
100均のカビ取りスプレーは使える?
Q. 100円均一のカビ取りスプレーを革靴に使っても大丈夫ですか?
A: 推奨しません。100均のカビ取りスプレーの多くは塩素系漂白剤を主成分としており、革の染料を分解して変色・色落ちを引き起こすリスクがあります。また、革の繊維構造を劣化させる成分も含まれています。革靴には必ず革専用のカビ取りクリーナーまたは消毒用エタノールを使用してください。コスト差は数百円程度ですが、靴へのダメージを考えれば専用品を選ぶべきです。
一度カビが生えた靴は捨てるべき?
Q. カビが生えた革靴は捨てるしかないですか?
A: すぐに捨てる必要はありません。白カビであれば自宅でのケアで十分除去できます。黒カビも初期段階であれば自宅で対処できるケースが多いです。ただし、カビが革の繊維を深く侵食して革が崩れている、自宅での対処後も繰り返し再発するという場合はプロのクリーニングを試みてください。それでも改善しない場合に廃棄を検討するようにしましょう。
カビ取り後にまたカビが生えた場合は?
Q. カビを取り除いたのにすぐまたカビが生えてきます。どうすればよいですか?
A: 再発する場合、保管環境の改善が不十分なケースがほとんどです。下駄箱の湿度が常に高い、履いた後すぐに下駄箱にしまっているなどの習慣を見直してください。また、除菌が不十分で菌糸が革の奥に残っていた可能性もあります。その場合は市販クリーナーではなくプロのクリーニング業者に依頼し、根本的な除菌を行った後、保管環境を整えることで再発を防げます。
まとめ
革靴のカビ取りについて、手順から予防まで詳しく解説しました。
- カビは5ステップで自宅除去できる:屋外での乾拭き→エタノール除菌→日陰乾燥→革用クリーム→防カビスプレーの順で対処する
- 素材によって対処法が異なる:スエードはブラシを使い叩くように拭く、エナメルは押し当てるように丁寧に拭くなど素材別の注意点を守る
- 水洗い・漂白剤・重曹はNG:一般的なカビ取り方法をそのまま革靴に使うと革を傷める。革専用の製品とエタノールを使う
- 再発防止には保管環境の改善が最重要:下駄箱の湿度管理、履いた後の十分な乾燥、シーズンオフの適切な保管術を実践する
- 黒カビ・広範囲のカビはプロに任せる:自宅で対処できない場合は無理をせず2,000〜15,000円程度の費用でクリーニング業者を利用する
大切な革靴を長く愛用するために、今日から正しいカビ対策と保管方法を実践しましょう。
もしカビを発見したら、この記事の5ステップを参考にできるだけ早く対処することをお勧めします。


コメント